ホンダのCB750Fは、1970年代末から80年代にかけて一世を風靡し、今なお多くのファンを魅了し続ける名車です。特にcb750f インテグラ ボルドール 違いについて、明確な区別を知りたい方は多いのではないでしょうか。
この記事では、クラシックなネイキッドスタイルのcb750f ボルドール1(FBモデルなど)から、非常に希少な限定記念モデルであるcb750f ボルドール2、そして快適なツーリング性能を誇るインテグラまで、それぞれのモデルが持つ背景や特徴を深く掘り下げて比較します。
cb750fボルドール2 鈴鹿優勝記念150台限定車のような特別なモデルの存在は、CB750Fの歴史を語る上で欠かせません。また、これから購入を検討する方にとっては、気になるcb750f ボルドール2 相場やcb750fインテグラ 中古市場の現在の動向も重要な情報です。
さらに、Cb750f インテグラ カウル取り付けの歴史的背景や、オーナーの個性を反映する定番のcb750fボルドール カスタムについても、詳しく解説していきます。
- インテグラとボルドールの基本的な違い
- 限定車「ボルドール2」の希少性と特徴
- インテグラとボルドールの中古市場価格の傾向
- 各モデルのカスタムの方向性
cb750fのインテグラとボルドールの違いの基本
- CB750Fの基本スペックと歴史
- cb750f ボルドール1の設計思想
- ボルドールのネイキッドスタイル
- Cb750f インテグラ カウル取り付けの背景
- インテグラのツーリング性能
CB750Fの基本スペックと歴史
CB750Fは、1970年代後半に市場を席巻していたカワサキのZシリーズに対抗するため、ホンダが持てる技術の粋を集めて開発したフラッグシップモデルです。1979年に初代モデルとしてCB750FZが鮮烈にデビューしました。
このモデルの最大の功績は、当時の750ccクラスの常識を覆す高性能な空冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンを搭載した点です。多くのライバルがまだSOHC2バルブを採用していた時代に、DOHC16バルブエンジンを搭載したCB750Fは、まさに次世代のスポーツバイクの到来を告げるものでした。(出典:ホンダコレクションホール「CB750F」)
CB750Fは、その後毎年のように改良が施され、熟成を重ねていきます。各イヤーモデルは型式のアルファベットで区別されています。
CB750Fシリーズの主な変遷
- FZ (1979年): すべての始まりとなった初代モデル。流麗なタンクからテールカウルへのラインとDOHCエンジンで爆発的ヒットを記録しました。
- FA (1980年): FZのマイナーチェンジ版。ハロゲンヘッドライトの採用や、エンジン内部の小変更(ピストン形状など)が行われました。
- FB (1981年): 外観上の変更点が大きいモデル。ホイールが従来の星型コムスターから、スポーク部が反転した「裏コムスター(反転コムスター)」に変更され、より精悍な印象になりました。
- FC (1982年): シリーズの最終進化形であり、最も走行性能が高いモデルです。フロントホイールが19インチから18インチへと小径化され、フロントフォーク径も35φから39φへと大径化。さらに、制動時のノーズダイブを抑制するアンチダイブ機構「TRAC」も採用されました。
国内仕様のエンジンは、排気量748ccから最高出力68馬力/9,000rpmを発生させ、この基本スペックはFZからFCまで一貫して共通でした。しかし、足回りの進化により、特にFCは最もスポーティで安定した走行性能を持つモデルとして評価されています。
cb750f ボルドール1の設計思想
「ボルドール」という名称は、フランスで古くから開催されている伝統的なオートバイ耐久レース、「ボルドール24時間耐久レース」に由来しています。ホンダはワークスマシンRSCでこの過酷なレースに参戦し、輝かしい勝利を重ねました。
この耐久レーサーの持つ力強さや高性能といったイメージを、市販モデルにフィードバックさせる形で「ボルドール」の名が使われ始めました。一般的に「ボルドール1」と呼ばれるのは、特定の単一モデルではなく、特にレースでの活躍が目覚ましかった1981年に登場したCB750FBをベースにしたネイキッドモデル群や、そのレーシングイメージを反映したカラーリングのモデルを指すことが多いです。
CB750Fの「ボルドール」という呼称は、ホンダが公式に「ボルドール1」と命名したわけではありません。耐久レースでの勝利を背景に持つCB750Fシリーズ、特にFBやFCのネイキッド仕様(標準仕様)に対する、ファンからの愛称や敬意の表れとしての側面が強いと言えます。
その設計思想は、サーキットの熱狂を公道で感じさせるピュアなスポーツバイクであることでした。力強い空冷DOHCエンジンを心臓部に持ち、ワインディングロードや高速走行でライダーの感性を刺激する。それがボルドールの目指した姿でした。
ボルドールのネイキッドスタイル
CB750Fインテグラとの最も明確で視覚的な違いが、このネイキッドスタイルです。ボルドール(FZ, FA, FB, FCの標準モデル)は、走行風からライダーを守るフェアリング(カウル)を一切装備していません。
このシンプルなスタイルには、機能面とデザイン面でいくつかのメリットがあります。
- デザイン性(メカニカルアピール): 空冷エンジン特有の美しい冷却フィンや、DOHCのヘッド形状、フレームのパイプワークが直接視界に入ります。このメカニカルな造形美こそが「バイクらしさ」の象徴であり、ボルドールの大きな魅力となっています。
- 高いメンテナンス性: エンジン周りを覆うカウルがないため、プラグ交換、キャブレターの同調、オイルフィルターの交換といった日常的なメンテナンス作業へのアクセスが非常に容易です。
- 軽量化と軽快なハンドリング: カウル本体と、それを取り付けるための重いステー(骨組み)がない分、車体(特にフロント周り)が軽量になります。これにより、ハンドル操作がよりダイレクトで軽快になり、市街地やタイトなコーナーでの切り返しが容易になります。
ネイキッドスタイルのデメリット
一方で、明確なデメリットも存在します。それは高速走行時の防風性能が皆無であることです。高速道路などでの巡航時には、ライダーの全身(特に胸から上)が走行風をまともに受けることになります。これにより、長距離ツーリングではインテグラと比較して首や肩への負担が大きく、疲労が蓄積しやすい点は否定できません。
Cb750fのインテグラのカウル取り付けの背景
1982年、CB750Fシリーズの集大成であるFCをベースに、派生モデル「CB750Fインテグラ」が追加ラインナップされました。このモデルは、それまでのボルドールとは一線を画し、工場出荷時から専用設計の大型フェアリング(カウル)を標準装備していました。
実は、当時の日本では「バイクにカウルを装着すること」は認可されておらず、ライダーが後付けで装着することも厳しく制限されていました。しかし、ホンダは空力特性の重要性やライダーの疲労軽減効果を訴え、運輸省(当時)との折衝を重ねました。その結果、1982年7月に国内市販車として初めてカウルを標準装備したCBX400Fインテグラが発売され、その翌月、同年8月にこのCB750Fインテグラが続いたのです。(出典:ホンダ広報発表 1982年7月「ホンダCBX400Fインテグラを発売」)
カウル取り付けの背景には、主に以下の2つの明確な理由がありました。
- ツーリング需要の高度化: 1980年代に入り高速道路網が全国に延伸されると、バイクで「より速く、より快適に」長距離を移動したいというニーズ(スポーツツーリング需要)が急速に高まっていました。
- 空力特性(エアロダイナミクス)の追求: 風洞実験などに基づき設計されたカウルは、高速走行時の空気抵抗(Cd値)を大幅に低減させます。これにより、走行安定性の向上、ライダーの疲労軽減、そして実用燃費の向上といった、多くのメリットをもたらしました。
CB750Fインテグラは、CB750Fが元来持つ高いスポーツ性能と、長距離走行の快適性を高次元で「統合(Integrate)」した、まさに新時代のスポーツツアラーとして誕生したのです。
インテグラのツーリング性能
CB750Fインテグラは、ベースとなったFCの卓越した走行性能(18インチフロントホイールや39φフォーク、TRAC機構など)はそのままに、長距離・高速走行を格段に快適にするための専用装備が惜しみなく投入されています。
最大の特徴であるフレームマウントの大型カウルは、走行風を巧みに制御し、ライダーの頭上や両肩の脇へと効果的に流すように設計されています。これにより、高速道路での連続巡航時にライダーが受ける風圧が劇的に軽減され、ネイキッドモデルのボルドールとは比較にならないほどの快適性を実現しました。
さらに、カウルの内側、ライダーの視界に自然と入る位置には、コックピット感覚を演出し、実用性を高める以下の装備がビルトインされていました。
インテグラ専用装備
- ビルトイン式 電圧計: 当時のバイクは電装系が現代の車両ほど強力ではなく、長距離走行や夜間走行でのバッテリー状態を把握できる電圧計は、非常に信頼性の高い装備でした。
- ビルトイン式 クォーツ時計: 今でこそ当たり前ですが、当時は高級装備であり、ツーリング中の時間管理に非常に役立ちました。
- カウル内蔵小物入れ: カウルの左右内側には、高速道路の通行券や地図、小銭などを収納できる便利な小物入れ(コンソールボックス)も装備されていました。
CB750FのDOHCエンジンが持つスポーティな鼓動はそのままに、どこまでも快適に走っていきたい…。インテグラは、そんな当時の成熟したライダーたちの夢を叶える、理想的な「スポーツツアラー」だったと言えますね。
cb750fのインテグラとボルドールと違いと希少モデル
- cb750fのボルドール2とは
- cb750fのボルドール2の鈴鹿優勝記念150台限定車
- cb750のインテグラの中古市場の動向
- cb750fのボルドール2の相場の現状
- cb750fボルドールのカスタムの方向性
- cb750fのインテグラとボルドールの違いの総括
cb750fのボルドール2とは
「cb750f ボルドール2」(型式:CB750FBB)は、ツーリングモデルであるインテグラとは全く異なる文脈で誕生した、極めて特別な限定モデルです。このモデルは1981年、CB750FBがラインナップされていた時期に、ホンダのワークスマシンRS1000が鈴鹿8時間耐久レースで優勝したことを記念して限定生産されました。(参照:鈴鹿サーキット 8耐の歴史 1981年)
インテグラがFCをベースにした「カウル付き標準モデル」であるのに対し、ボルドール2はFBをベースにした「カウル無し限定記念モデル」である点が、両者の決定的な違いです。
ボルドール2を象徴する主な特徴は、以下の通りです。
- ワークスマシンを彷彿とさせる鮮やかな赤色のフレーム
- 高級感を漂わせるゴールド塗装の星型コムスターホイール
- 専用のグラフィック(カラーリング)
なお、オプションでインテグラのものと似た大型カウルも設定されていましたが、これはあくまで後付けのオプション品であり、カウルの形状もインテグラの専用設計品とは細部が異なります。ボルドール2は、カウルがないネイキッド状態が本来の姿です。
非常に混同しやすいポイントですが、「ボルドール2」は記念限定車、「インテグラ」はカウル付きツーリングモデル、と明確に区別して覚えておきましょう。
ここで、混同しやすい各モデルの違いを時系列と特徴で整理します。
| モデル名 (通称) | 型式 (目安) | ベースモデル | 生産年 (目安) | カウル | 主な特徴・違い |
|---|---|---|---|---|---|
| ボルドール (FB) | CB750FB | FB | 1981年 | 無し (標準) | ネイキッドスタイル。ホイールが反転コムスター。 |
| ボルドール2 | CB750FBB | FB | 1981年 | 無し (※OP設定あり) | 150台限定車。赤フレーム。ゴールド星型コムスター。 |
| ボルドール (FC) | CB750FC | FC | 1982年 | 無し (標準) | ネイキッドスタイル。足回りが進化 (18インチ, 39φフォーク, TRAC)。 |
| インテグラ | CB750FC | FC | 1982年 | 有り (標準装備) | FCベース。専用カウル、電圧計、時計を標準装備したツーリングモデル。 |
cb750fのボルドール2の鈴鹿優勝記念150台限定車
前述の通り、cb750f ボルドール2はCB750Fシリーズの中で最も希少価値が高いモデルの一つです。その理由は、cb750fボルドール2 鈴鹿優勝記念150台限定車として、極めて少数が販売されたためです。
わずか150台のみが生産・販売されたため、現存する個体数は非常に限られています。当時、鈴鹿8耐での勝利はメーカーにとって非常に名誉なことであり、その栄光を市販車にまとわせたこのモデルは、多くのホンダファンの憧れの的となりました。
鮮烈な赤いフレームと特別なカラーリングは、他のどのCB750Fとも違う強烈な個性を放ち、まさに「ファクトリーレーサーレプリカ」とも呼べる特別な存在感を備えていました。40年以上が経過した現在では、その希少性から極めて価値の高いコレクターズアイテムとして扱われています。
cb750のインテグラの中古市場の動向
cb750fインテグラ 中古車の市場価格は、他のCB750Fシリーズと同様に、年式(製造から40年以上経過)や走行距離、そして何よりも車両のコンディションによって大きく変動します。以前は比較的安価な個体も見られましたが、近年続く世界的な旧車ブームの影響を受け、CB750Fシリーズ全体の価格が著しく上昇傾向にあります。
インテグラは「カウルの状態」が命
インテグラの中古車価格を決定づける最大の要因は、その象徴である純正カウルの状態です。割れや欠け、大きな傷がなく、専用スクリーンやカウルステー、内側の電圧計・時計といった部品がすべて揃っている「フルオリジナル」の状態であれば、非常に高い評価額が期待できます。
純正カウルは廃番部品であり、破損した場合の新品入手は不可能です。そのため、状態の良いカウルはそれ自体に非常に高い価値があります。
一方で、カウルが破損してしまったり、前オーナーの好みでカウルを取り外してネイキッド仕様(ボルドール仕様)にカスタムされている車両も中古市場には存在します。その場合、取り外した純正のカウルやステー類一式が付属しているかどうかは、価格交渉における非常に重要なチェックポイントとなります。
cb750fのボルドール2の相場の現状
cb750f ボルドール2 相場は、インテグラや標準モデルのボルドール(FB/FC)とは全く別の次元で推移しています。これは比較対象が存在しないレベルの高騰を見せています。
理由はただ一つ、「150台限定生産」という圧倒的な希少価値です。オリジナルの状態を維持した(あるいはそれに近い)車両が中古市場に出てくること自体が非常に稀であり、もし取引される場合は新車価格を遥かに超えるプレミア価格、具体的には数百万円単位の値が付くことも珍しくありません。
「ボルドール2仕様」との混同に厳重注意
ボルドール2を探す際に最も注意すべき点は、「ボルドール2仕様」との混同です。これは、標準のCB750FBやFCをベースに、フレームを赤く塗り、ホイールをゴールドに塗装して「ボルドール2風」にカスタムした車両です。
これらはあくまで「仕様」であり、本物のCB750FBB(ボルドール2)ではありません。本物かどうかを見極めるには、フレーム番号の打刻(正規のCB750FBBの番号か)や車検証の型式記載を確認することが不可欠です。購入時は信頼できる専門ショップで相談することを強く推奨します。
cb750fボルドールのカスタムの方向性
CB750F(ボルドール)は、その流麗なスタイリングと素性の良いエンジンにより、カスタムベースとしても40年以上にわたり非常に高い人気を誇ります。cb750fボルドール カスタムの方向性はオーナーの好みによって多岐にわたります。
1. パフォーマンス向上カスタム
エンジンのポテンシャルを引き出し、現代の道路事情でも安心して走行できるように足回りを強化するカスタムです。
- 吸排気系: FCRやTMRといった高性能キャブレターへの交換、集合マフラーへの交換。
- エンジン: ワイセコ製ピストンなどによるボアアップ(排気量拡大)。
- 足回り: ノーマルの19(F)/18(R)インチ(FCは18/18)から、前後17インチホイールに換装し、現代的なラジアルタイヤを装着。それに伴い、他車種(XJR1200やCB1300SFなど)のフロントフォークやスイングアーム、ブレーキシステムを流用することも多いです。
2. スタイル変更カスタム
見た目を大きく変え、特定のスタイルを追求するカスタムです。最も人気があり定番なのは、往年のAMAスーパーバイクレースで活躍したフレディ・スペンサー仕様のレプリカです。シルバーの車体にブルーのストライプが入った外装、低く構えたセパレートハンドル、バックステップの装着が「三種の神器」とされています。
他にも、シングルシートやロケットカウルを装着した「カフェレーサースタイル」や、あえてオリジナルの美しさを徹底的に磨き上げる「純正ルック」のレストアカスタムも根強い人気があります。
3. インテグラのカウルレス化
中古市場の動向でも触れましたが、インテグラをベースにあえてカウルを取り外し、ネイキッドのボルドール仕様にするカスタムも一つの手法です。高性能なFCの足回りを持ちながら、軽快なネイキッドスタイルを楽しめるという利点があります。ただし、カウルレス化するには、ネイキッドモデル用のヘッドライトステー、メーター、ウインカーステー類を別途調達し、カウル内の配線を整理・加工する必要があり、相応の手間とコストがかかります。
cb750fのインテグラとボルドールの違いの総括
最後に、cb750f インテグラ ボルドール 違いに関するこの記事の要点、そして各モデルを選ぶ上でのポイントをリスト形式でまとめます。
- CB750Fは1979年のFZから1982年のFCまで走行性能が進化し続けた
- ボルドールはカウルを持たないネイキッドスタイルが基本でありバイクらしい造形美が魅力
- インテグラは最終型FCをベースにしたカウル標準装備のツーリングモデル
- インテグラは高い防風性能を持ち電圧計や時計も装備し長距離走行に最適
- ボルドールのネイキッドスタイルはメンテナンス性が高い反面、高速走行では風圧を直接受ける
- ボルドール1は主にFBモデル(1981年)頃の耐久レーサーのイメージを持つネイキッドを指す愛称
- ボルドール2はFBベースで1981年に登場した鈴鹿8耐優勝記念モデル
- ボルドール2はわずか150台の限定生産であり非常に希少価値が高い
- ボルドール2の最大の特徴は赤フレームとゴールドの星型コムスターホイール
- インテグラの中古市場は純正カウルや専用装備の状態が価格を大きく左右する
- ボルドール2の相場は希少性から極めて高額であり「ボルドール2仕様」との見極めが必須
- ボルドールのカスタムはスペンサー仕様のレプリカや17インチ化が人気
- インテグラをベースにカウルレス化するカスタムも存在するが専用部品が必要
- インテグラは「快適なスポーツツアラー」、ボルドールは「ピュアなスポーツバイク」
- 購入時はモデルごとの歴史的背景、特徴、そして希少性を正しく理解することが重要
